beattie’s blog

隠遁のーさつにっき庵

2016/08/12 の記録

10:38 Nine Inch Nailsをヘッドフォンで聴きながら恍惚としていたら人の気配を
感じちらりと目をやったら回診の医師と看護師が呆然と立っていた。ノイキャンの
ヘッドフォンは危険。全く周りの音が聞こえない。爆音のせいもあると思うけど。

14:30 噂には聞いていた自動脚曲げ機登場。うわあ、ちょっとした拷問器具
だよなこれ。115度から試してみて120度にチャレンジしたら問題なかったので
これでしばらく稼働させることになる。拷問器具のくせに、ながらく動かして
いなかった脚にはたいへん気持ちよく寝てしまった。

16:15 俺につながっていた最後の管が抜ける。これでもうトイレへ行くたびに
点滴マシンの電源を引っこ抜いてガラガラ引きずっていく必要もないし、
着替えのたびにナースコールを押さなくても済む。とても解放された気分。

16:35 本日のリハビリ。点滴タワーを撤去され歩行器を向かいの婆さんに
奪われた俺は二足飛びでいきなり杖歩行となった。歩ける。右足にしっかり加重も
できるし当然だが手術前よりも安定していて不安も痛みもない。ただ、左足との
差は手術前よりも広がっていて3センチ近くあるので歩きにくいのよ。
次回の手術がチューナーの本当の腕の見せ所だな。

それにしてもすごくね?たった8センチの切開で、大腿骨の骨頭を露出させて
トンカチで殴って脱臼させて電ノコでぶった切ってチタンパーツと入れ替えて、
4日後に杖1本で歩いてんのよ?まあ、この後2週間のリハビリが待っているん
だけど、それを考えても人工股関節置換手術ってほとんど完成されてると思う。
もし何かを恐れてためらってる人がいたら、もう大丈夫って言ってあげたいわ。
交換をおそれて先延ばしにしている人もいるけど(俺もそうだった)痛みに耐えて
活動的な時間を台無しにするのはもったいないと思う。ガタがきたらまた手術
すればいい。入院生活は快適やし、こんな快適な思いできるんやったら何度でも
入院したいわ。